歯科

フッ素の利用

今回はフッ素の利用について少し詳しく説明していきたいと思います。

フッ素濃度

フッ素は食品、水、空気など様々なものに存在しています。

雨水に含まれるフッ素濃度は約0.01ppm、海水は1.3ppm程度です。

それに対して歯磨き粉には、最大1500ppmまで含まれている可能性があります。濃度によっては小児に使用しない方がいいものもあるので注意が必要です。

フッ素の作用

フッ素が歯に吸収されると虫歯になりにくくなります。

フッ素の使用の仕方には、フッ素を摂取して血液を通じて歯に届ける方法と直接歯に塗布する方法があります。

フッ素が体内に摂取されると、血液を通して歯のエナメル質に吸収されます。日本では行われていませんが、アメリカなどでは水道水に意図的にフッ素が添加されています。水道水を生活で利用することで虫歯予防しているのです。しかし日本では導入されていません。

もう一つの方法は歯磨き粉やフッ素洗口、歯科医院でのフッ素塗布など直接、歯にフッ素を触れさせるものです。

フッ素の欠点

フッ素が歯に吸収されすぎると斑状歯と呼ばれる状態になります。斑状歯は歯の表面が白くなり見た目が少し悪くなります。

それを防ぐためには用法、容量を守ってフッ素を利用する必要があります。

歯磨き粉としてのフッ素利用

歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は年齢によって、規定されています。下の図のように歯磨き粉を利用します。

フッ化物配合歯磨剤に関する日本口腔衛生学会の考え方 日本口腔衛生学会 フッ化物応用委員会

フッ素の濃度が高すぎると斑状歯が生じる可能性があります。

フッ化物洗口

フッ化物洗口は学童期に有効で、永久歯のはえてくる6歳ごろから15歳ごろまでの長期間の実施が効果的です。下記の容量と用法で行います。

幼稚園、保育園:0.05%(225〜250ppm)フッ化ナトリウム溶液での毎日法(週5回)、一回使用量は5~10mL程度

小・中学校:0.2%(900ppm)フッ化ナトリウム溶液での週1回法、一回使用量は5~10mL程度

洗口液は誤って飲み込んでも1回程度なら問題ないです。また洗口後30分間は飲食やうがいを控えるといいです。

歯科医院でのフッ素塗布

歯科医院では毎日使うわけではないので高濃度のフッ素を塗布します。フッ素濃度は大体9000ppm程度です。

少し手間ですが虫歯のスクリーニングのついでに塗布してもらうのがいいでしょう。

まとめ

フッ素は有効に使えば、虫歯を予防できる素晴らしいものです。そのため用法・容量を守って使用しましょう。