今回は少し学術的な話になります。
歯周病予防には歯磨きをしていかなければいけないというのは、一般常識として浸透しています。それらをしっかりと研究して、その証拠(エビデンス)を集めている研究者がいます。
今回は歯周病の予防には何がいいのか、研究ベースで話していこうと思います。
参考にする資料
今回参考にするのは、米国・予防医療班の歯科疾患予防のガイドラインからの抜粋です。このガイドラインは教科書にも載っている信頼性の高いものです。
ガイドラインではそれぞれの対応について、A,B,C,D,Eでランク付けしてあります。
A:その項目を定期健診に含むべきだという勧告を指示する確かな証拠がある。(確かな効果があることが確認されているということです)
B:その項目を定期健診に含むべきだという勧告を指示する証拠がある。(Aほどではないですが、確かな効果があることが確認されているということです)
C:その項目を定期健診に含むべきだと考えられるだけの根拠に乏しい。しかし、他の団体により勧告される可能性がある。(根拠に乏しいですが、勧める歯科医師も多いです。僕も経験上したほうがいいと思います。)
D:その項目を定期健診に含まないという勧告を支持する証拠ある。(効果がないと示されている項目です。)
E:その項目を定期健診に含まないという勧告を支持する確かな証拠がある。(全く効果がないと示されている項目です。)
歯周病の予防方法
Aランク
・個人による口腔衛生
自分でお口のお掃除をすることです。当然ですが、毎日の歯磨きは歯周病の予防に有用です。
・定期的な歯科医院でのメンテナンス(個人による口腔衛生も合わせて)
個人のブラッシングがしっかり行えている場合は、定期的な歯科医院でのメンテナンスは効果が高いです。逆にいくら歯科医院で定期的にメンテナンスを行っても、普段のブラッシングができていなければ、メンテナンスの効果は半減してしまいます。
・クロルヘキシジン(ハイリスクグループのみ)
歯周病にかかりやすい人(喫煙者など)に対しては、抗菌薬であるクロルヘキシジンは効果を発揮します。この薬用成分は歯磨き粉や洗口剤の中に含まれているものもあります。
Cランク
・定期的な歯科検診
残念ながら定期的な歯科検診はCランクです。
理由としては歯周病は普段のケアが最も重要だからだと思います。普段のブラッシングがしっかりと行えてないと、定期的に検診に行っても、歯周病予防にはあまり効果がないと考えられます。
しかし、歯周病の予防にはあまり効果がないかもしれませんが、自分が歯周病であり、それが進行しているかどうかを確認して、普段の生活を変えていくきっかけを作るという意味で、定期的な歯科検診は必要不可欠だと思います。
まとめ
歯周病は普段のブラッシングが最も重要です。面倒でも頑張って歯磨きしていきましょう。